ハリザッコは命の泉で生まれました。でも、いつの間にか黒く汚れた海に迷い込んでしまっていたのです。ハリザッコは思いました。もう一度あのきれいな命の泉に帰ろう。ハリザッコの旅が始まりました。


by harizakko
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2005年 05月 02日 ( 2 )

~ハリザッコの妄想~

ニコチン帝国からの脱出②
 ~ハリザッコの妄想~

ハリザッコが振り向くとそこにはきれいな女がいた。
「君は?」
「いいから,早く」 ハリザッコは女の後を走った。そしていつのまにか
国境付近の小屋にたどり着いた。
女は言った。「しばらく,ここで隠れていて」

「君の名前は?」
「私の名前はニコレット。あなたの脱出のお手伝いをするわ。」
「ありがとう。ニコレット」
そしていよいよニコチン帝国を出る日が来た。
「ニコレット,いっしょにクリーン国に行かないか?」
「いいえ,わたしは,ニコチン帝国の血を受け継いでいるわ,クリーン国では暮らせない」

ハリザッコは落胆した表情をして
「そうか。残念だ」とうなるように言った。
「でも,あなたが私を必要としている時はいつでもかけつけます」
「おお,ありがとう」
二人は見つめ合いそして・・○×▲▽◇☆★

2005年2月15日 こうしてハリザッコはクリーン国にもどることができた。

あれから76日たった。
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by harizakko | 2005-05-02 21:06 | 短編小説

ニコチン帝国からの脱出

~ハリザッコの妄想~

2005年2月6日,ハリザッコ二等兵は敵国であるニコチン帝国の捕虜となった。
これは,本当にあった壮絶な物語である。

 ハリザッコ二等兵が捕虜となったのは2月6日午後4時であった。上官の無理難題に
温厚なハリザッコ2等兵は「こんなところでは暮らせない」とクリーン国を出てしまったのだった。
 ニコチン帝国の兵隊たちはたちまちハリザッコ2等兵を見つけ,ニコチン帝国に連行していったのだ。
 ニコチン帝国はニコチン大魔王の支配で住民は一生奴隷として働かされるのだった。
ニコチンという麻薬を与えながら,住民を思いのままに操るのだ。住民たちは自分の意思でニコチン麻薬を使用していると錯覚している。
「大魔王様のおかげで,ニコチンをもらうことができる。」
「ニコチンは本当にいいものだな」
馬鹿な!ハリザッコは目を疑った。
「みんな,目をさませ!!自由になりたくはないのか」
思わず声に出しそうになった。こんなことを言ったら大変な目にあってしまう。

 だが,知らず知らずのうちにニコチン帝国の生活に慣れていくハリザッコだった。ニコチン帝国で何日か過ごすうちに,いつしかニコチン麻薬に手を出してニコチン大魔王に忠誠を誓うようになってしまった。
親友もできた。
セブン=スターという名前の将軍と親しくなり,いろんな事を話し合うようになった。
「どうだ,ハリ(ハリザッコのこと),ここの生活も悪くないだろ。」
「うん,そうだね」
そう言っては見たが,これでいいのかという想いがよぎった。

そして,ある時ハリザッコは思い出した。
自分はクリーン国の人間だ,ニコチン麻薬で操られて一生奴隷で過ごすことはできない。

セブン=スター将軍を水につきおとし,夜の闇にまぎれて走った。
「ここを出るんだ。ここは俺のいるべき場所じゃない」
ニコチン帝国の兵隊たちが追いかけて来た。
「どうしたらいいんだ」草むらに隠れていても,捕まるのは時間の問題に思えた。
その時,
「こっちよ!」女の声だった。

(つづく)  
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by harizakko | 2005-05-02 12:39 | 短編小説