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ハリザッコは命の泉で生まれました。でも、いつの間にか黒く汚れた海に迷い込んでしまっていたのです。ハリザッコは思いました。もう一度あのきれいな命の泉に帰ろう。ハリザッコの旅が始まりました。


by harizakko
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生粋の非喫煙者と喫煙経験者の違いは一体・・・。

tomoさんの掲示板にマルマル○さんから質問がありました。
ハリザッコから返事をしておきましたが,よいテーマなので
このブログにもとりあげますね。

マルマル○さんから質問↓

日常的に喫煙していた人が
比較的長い間禁煙していたということは、
ニコチンからは解放されているのですよね?
しかし、数年後にふと吸った事から喫煙がまた開始される。

私の周りの人たちの例なのですが、
日常的な喫煙がない人が、たま~に飲み会などで
1本・2本と吸っても喫煙が開始されないのはなぜなのでしょうか?
もちろんそれをキッカケに喫煙が始まってしまう方もいるとは思いますが。

ニコチンが排出されているわけですから、
非喫煙者と体は一緒ですよね?
しかし、喫煙経験者は喫煙を再開する傾向が強い。
これは「以前喫煙者だった」から?
何か心理的なもの(癖・習慣)などが関係しているのでしょうか?
どんなに長期間吸わずに、吸う気も起こらなくても、
ふと吸った1本で簡単に再開してしまうのかと・・・。

生粋の非喫煙者と喫煙経験者の違いは一体・・・。


マルマル○子さんにお答えしますね。
タバコを吸っているとニコチン依存になります。
このしくみから説明します。
タバコを吸うと,タバコに含まれているニコチンが,肺を通り,血液の流れによって
体内に取り込まれます。脳にもニコチンが運ばれます。
何回か喫煙をしていると,脳の中に受容体がつくられます。ニコチンを受け入れるためのしくみです。受容体がニコチンを受け取ると,神経伝達物質を出します。この結果,至福感を感じることとなります。タバコを吸うと気持ちよく感ずるのはこのためです。
脳はより多くの刺激を求めて,よりたくさんの受容体をつくることになります。
ニコチンは速く吸収されるのですが,体から出て行くのも速く,1時間もすれば次のタバコが吸いたくなります。
 さて,この受容体は禁煙しているとなくなってしまうわけではありません。いつまでも脳の中に存在しています。禁煙という行為はこの受容体の1個1個にふたをしていく行為なのです。
 禁煙してある程度,喫煙欲求がなくなっても,1本のタバコで,受容体のふたが全部開いてしまいます。そうなると,次のタバコが吸いたくなります。

日常的に喫煙していない人はこの受容体が無いか少ない状態です。ですから,飲み会で数本吸ったぐらいではどうってことはありません。
喫煙習慣が長かった人は脳の中にたくさんの受容体があるわけですから,その違いは明確です。
元喫煙者は重い十字架を一生背負って生きていくわけですね。
1本のたばこで,もとの喫煙者にもどらないようにお互い気をつけましょう。
by harizakko | 2005-05-26 08:51 | 禁煙